未来を見据えながら、幸せに働くために知っておきたい情報や、考え方とは?
キャリア・カウンセラーの錦戸かおりさんにアドバイスをいただきました。

錦戸かおり(にしきどかおり)さん

キャリア・カウンセラー、「がんばれ工房」主宰。
「がんばれ工房」HPはこちら

AI(人工知能)の時代がやってくる!?

――これから仕事はどうなっていきますか?

錦戸かおりさん(以下、錦戸):近い将来、人間の仕事の大半がAI(人工知能)に取って変わられる、というニュースをよく耳にしますよね。たしかに、技術革新がすさまじい勢いで進んでいます。スーパーには無人レジが増えました。最初は違和感があっても、慣れれば無人の方が便利、という方も多いのでは?環境とともに、人の価値観も変わっていきます。

どの仕事が消え、どの仕事が残るのか。官民あげての研究がなされていますが、結論はまだ出ていません。けれど、データを扱う業務や、アシスタント業務、定型業務(ルーチンワーク)はAIに移行する可能性がとくに高く、専門職であっても、求人は減っていくと予想されています。

――社会の変化に、私たちはどう対応できますか?

錦戸:ポイントは、焦らず、あおられず、今いるところで、自分にあった“チャレンジ”をすることです。
AIの話を聞いてどう感じましたか?「おもしろそう」「どんな備えができるかな?」と興味を持ったなら、いろいろなチャレンジをしてほしいです。まず、自分の業務をAIに置き換えるなら、どのような過程を踏むか、イメージトレーニングしてみましょう。

――えっ。イメージトレーニングですか?

錦戸:はい、妄想ともいいます(笑)。たとえば私なら、AIがキャリア・カウンセリングをすることを考えてみます。
AIなら、きっと音声をすべて録音して、声色でクライアントの状態を判断するのだろう。では、その判断の基準をつくるには、何が必要だろう。AIでもラポール(クライアントとの信頼関係)を築けるだろうか。そのために、AIにどのような指示が必要だろう…。このように思考実験をして、AIの世界とフレンドリーになると、備えへのヒントが見えてくるかもしれません。

またAIは、まったく新しい状況には向かないとも言われています。答えのない場面をたくさん経験して、自分で考え、臨機応変に動ける人材になるというのも備えの一つ。AIのニュースを発信している人をSNSでフォローし、情報をキャッチするのもいいですね。大事なのは、社会の移り変わりに応じて、自分をシフトしていこうとする意識を持つことです。

まずは仕事の自信を育てて

―正直、そんなふうにポジティブに思えません…。

錦戸:そうですよね。AIの話を聞いて、「こわい」「きっと自分はいらなくなる」と不安を感じたなら、仕事の自信を「育てる」ことから始めてみましょう。
小さな目標を立ててクリアしていく、自分の一日の働きぶりでよかった点を毎日数える。仕事で落ち込んだときや傷ついたときに、自分を幸せな気分にしてくれるリストをつくるのもおすすめですよ。手帳などに貼って、ストレスを感じたらやってみてくださいね。

私を幸せな気分にする10のこと(錦戸の例)

1  夜、梅酒を飲む
2  温泉に行く
3  花を買う
4  だらだらとスマホを見る
5  公園を散歩する
6  毛糸を触る
7  家で、一人でノリノリでロックを聞く
8  犬や猫と遊ぶ
9  PPAPの動画を観る
10 カフェで、ゆっくりカフェオレを飲む

インタビュー後編:だれにでも「強み」がある! 見つけて活かして、自信をつけて